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仏教仏壇について

仏教

仏教とは、今から約2500年前にお生まれになったお釈迦様がインドで説かれた教えです。
お釈迦様は生涯において1冊の書物も残されていませんが、その言葉や行いは多くの弟子たちによって経典という形で残されました。

奈良時代には三論宗、法相宗、華厳宗、律宗、成実宗、倶舎宗と呼ばれる南都六宗が栄えましたが学問としての色合いが強かったようです。その後平安時代に入り最澄と空海という二人の偉大な仏教者が現れ最澄が開いた天台宗、空海が開いた真言宗が生まれています。
また鎌倉時代には法然上人、親鸞上人、栄西、道元、日蓮上人など現在に至る宗派の多くの宗祖が現れ、いくつもの宗派が生まれました。
日本にさまざまな宗派があるのはこのためで、十三宗五十六派あるといわれています。その中でも主だった宗派をご紹介します。

天台宗

宗祖   伝教大師最澄
ご本尊(在家)   座釈迦、座弥陀(観音菩薩、不動明王の場合もあります)
お唱えする言葉   南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
総本山   比叡山延暦寺(滋賀県大津市)
よく読まれる経典   般若心経

真言宗

宗祖   弘法大師空海
ご本尊(在家)   大日如来
お唱えする言葉   南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)
総本山   高野山金剛峰寺(高野山真言宗) 和歌山県伊都郡高野町
よく読まれる経典   般若心経、光明真言

浄土宗

宗祖   円光大師法然
ご本尊(在家)   船立弥陀
お唱えする言葉   南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
総本山   知恩院(京都市東山区)
よく読まれる経典   四誓偈(無量寿経)、阿弥陀経、真身観文(観無量寿経)

浄土真宗大谷派

宗祖   親鸞聖人
ご本尊(在家)   阿弥陀如来立像
お唱えする言葉   南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
総本山   東本願寺(京都市下京区)
よく読まれる経典   正信念仏偈、和讃、御文

浄土真宗本願寺派

宗祖   親鸞聖人
ご本尊(在家)   阿弥陀如来立像
お唱えする言葉   南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
総本山   西本願寺(京都市下京区)
よく読まれる経典   正信念仏偈、和讃、御文章

臨済宗

宗祖   栄西(開祖)
ご本尊(在家)   釈迦如来坐像
お唱えする言葉   南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
総本山   正法山妙心寺(妙心寺派) 東山建仁寺(建仁寺派) 慧日山東福寺(東福寺派) 瑞龍山南禅寺(南禅寺派)
以上京都市内ほか
よく読まれる経典   般若心経、大悲呪、観音経

曹洞宗

宗祖   太祖 常済大師 瑩山 高祖 承陽大師道元
ご本尊(在家)   釈迦如来坐像
お唱えする言葉   南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
総本山   吉祥山永平寺(福井県吉田郡)、諸嶽山総持寺(神奈川県横浜市)
よく読まれる経典   般若心経、大悲心陀羅尼、修証義

日蓮宗

宗祖   立正大師日蓮
ご本尊(在家)   大曼荼羅 日蓮聖人像
お唱えする言葉   南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)
総本山   身延山久遠寺(山梨県南巨摩郡身延町)
よく読まれる経典   法華経(妙法蓮華経)

仏壇について

仏壇は仏様や故人、ご先祖様をお祀りするためにありますが、一体いつ頃から家にお祀りするようになったのでしょうか、日本書紀には天武天皇が当時の貴族勅令を出し、仏舎を造って仏像や経などを祀り、礼拝や供養をすすめたと記してあります。
これが仏壇の大衆化がはかられた最初の出来事のようです。しかし最初の貴族から庶民にまで一般家庭用仏壇まで普及するのは江戸時代に入ってからで、天武天皇の各家に仏壇をという詔は千年ほどかかり実現しました。
そして、それから400年ほど経ち今現在に至り、今ではお家でお仏壇をお祀りすることはごく普通になっていますがお仏壇がいまのような形になる源流には、
小型寺院」「魂棚」「位牌棚」の3つの流れがあるようです。

 

1つ目の「小型寺院」は言葉通り寺院の様式を反映した造りになっており、「仏壇は小さな寺院」と言われたりもします。

2つ目の「魂棚」は、今で言う盆棚でむかしはそういう棚が常設してありました。

3つ目の「位牌棚」は、家屋に位牌を置く棚を造り位牌を中心とした祭祀が行われてきました。

 

そしてこれらの流れが合わさって現在の仏壇へつながっていきました。

ちなみに、仏壇の「壇」とは文字の意味通り一段高い世界で、そこに本尊を安置して仏教の高い理想を仰ぐ、という形が表現されています。
そしてこの「壇」を須弥壇と言い、これは仏教世界の須弥山と言う仏国土を表したものです。